戦力分析【広島編・’05終了】
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。最終回はセ6位の広島東洋カープ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のカープの戦力を赤で示してみました。故障者続出で、コイの季節から6月にかけてAクラスから急降下。巨人との最下位争いに敗れ、山本監督は辞任。2000本安打を達成した野村も引退。チームの若返りが進む。【野手編】
キャンプ中に正捕手・石原の長期離脱、正ショート候補・岡上が今季絶望。さらに交流戦でリードオフマンとして3割を打っていた尾形が今季絶望、主砲・ラロッカの慢性的な故障と泣かされ続けたシーズンだった。そのなかで、開幕3戦目から新井が大ブレイク。レギュラーから外された悔しさをバネに、3割43発。4番に座るまでの活躍を見せた。問題は守備面であり、114失策と12球団ダントツのワースト。新井(23エラー)、二遊間の守備力アップが上位進出のカギになる。【投手編】
ベイルが抑えに転向しまずまずの安定感を見せたものの、つなぐ事が出来ずに8回で追いつき追い越されるシーンが目だった。それでも、リリーフ陣では永川がセットアッパーとして力投、故障上がりの横山にフォーク、ストレートのキレが戻った。問題は左のリリーフ陣で、佐竹(5点台)、広池(8点台)とゲームを作れず。先発陣ではエース・黒田が最多勝、大竹が10勝を挙げたものの、後が続かず。佐々岡、高橋建とベテラン先発陣に陰りが見え、投手陣の若返りが急務。
【1軍登録選手(投手12人、野手16人)】
| 投手 | ||||||
| 先発 | 黒 田 | 大 竹 | 小山田 | デイビー | レイボーン | 長谷川 |
| 中継 | 永 川 | 横 山 | 佐 竹 | 佐々岡 | 広 池 | |
| 抑え | ベイル | |||||
| 次点 | ロマノ | 大 島 | 梅 津 | 高橋建 | 森 | 天 野 |
| 野手 | ||||||
| 捕手 | 倉 | 石 原 | ||||
| 内野 | 新 井 | 野 村 | ラロッカ | 山 崎 | 栗 原 | 東 出 |
| 木村拓 | 浅 井 | 福 井 | ||||
| 外野 | 嶋 | 前 田 | 緒 方 | 森 笠 | 末 永 | |
| 次点 | 木村一 | 松本高 | 松本泰 | 尾 形 | 福 地 | 廣 瀬 |
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2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はパ6位の東北楽天ゴールデンイーグルス。グラフは現在のイーグルスの戦力を赤で示してみました。新球団として97敗と屈辱的なシーズンに終わった1年目。7月は月間勝ち越しと頑張ったが、ベテラン主体のチームでは夏場を乗り越えれず大負け。責任を取らされる形で田尾監督は更迭され、名将・野村監督へ。
限られた予算枠のなかで、緊縮的に3外国人を補強するも失敗。しかし、6月にトレードで獲得した阪神・沖原が入団当日からスタメンとして生き返ったかのような活躍でチームに活気を取り戻した。ベテラン・山崎が25本と復活したが、やはり長打力に欠ける点は否めない。さらに盗塁数もリーグ最下位で、得点力不足も課題である。チーム打率がリーグ5位と低打率ながら、意外と勝負強い所もあり、打線がつながり出せば・・・という可能性も秘めているような気もする。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はセ5位の読売ジャイアンツ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のジャイアンツの戦力を赤で示してみました。貯金生活がなんと1日もなく、シーズン最多敗戦の球団記録を塗り替えた堀内監督の失態。2人の新外国人がこけたなか、ローズ&清原との確執が表面化、原監督へバトンを返した。
強肩・キャプラーが低迷しチームの流れを切る中、代打要員に回された清水も腐る負のスパイラル。しかし清水はレギュラー復帰後、打率3割を残すも相変わらずの拙守。痛手は選手会長・高橋由の長期離脱、さらに低迷するチームの中、一発狙いで打線を切るローズ&清原を更迭。肩痛の阿部を1塁に回しながら、若手育成に後半戦は力を注いだ。鈴木の快足、矢野のハッスルプレイなど、出場機会を与えられた若手の奮闘。これこそ堀内監督が掲げた「スピード野球」ではないかとも思える。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はパ5位の北海道日本ハムファイターズ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のファイターズの戦力を赤で示してみました。昨年はロッテとのマッチレースの末、3位に滑り込んだヒルマン監督。就任2年目の今年は投打にわたる主力選手の相次ぐ離脱に苦しみ低迷したシーズンだった。
球宴前に右手死球を受けたSHINJOが後半戦は思うように戦えなかったのが攻守にわたり大きい。後半になり、主軸の小笠原に当たりが戻り出したものの、前半戦の大不振は、開幕直後の悲劇でもある正捕手・高橋信の左ひざじん帯損傷と合わせて、交流戦11連敗の大型連敗を招く原因にもなった。シーズン途中のオバンドー、アルモンテの解雇も誤算。規定打席到達者で3割打者がチーム内にいないのも、12球団のなかでチーム打率最下位を象徴し、チーム三振数のリーグ記録も更新。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はセ4位のヤクルトスワローズ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のスワローズの戦力を赤で示してみました。夏前あたりまで、ペナント上位で健闘していたものの、例年通り勝率5割前後&し烈なAクラス争いを演出。今オフ、選手兼監督に就任した古田捕手の後継者を探しながらの選手起用となった。
新人王・青木(2年目)が202安打&29盗塁、そして堂々の首位打者になり、リードオフマンとして大活躍。夏場以降は、ベテラン・鈴木健の穴を埋めるべく、落球王・リグスと野手転向4年目・宮出が当たり出し、打線が活発化。それによりチーム打率はリーグ1位に。決定力はさほど強くも弱くもないものの、中軸の岩村&ラミレス以外が長打力不足からか、総得点が去年より100点ほど落ち込んでいる。守備面ではリーグ1位の堅守を誇り、今季は守りの野球という面もかいま見れた。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はパ4位のオリックスバファローズ。グラフは2004年末のブルーウェーブの戦力を青で、そして現在のバファローズの戦力を赤で示してみました。機動力野球ながら投壊でチームを去った伊原監督に代わり、名将・仰木監督のマジック炸裂。し烈なプレーオフ争いで力尽きたものの、近鉄の選手も合わさり、飽和したメンバーを巧みに起用。
後半戦になって、ガルシアの眠っていた打棒が爆発しチームを盛り上げたものの、やはり谷選手の大不振が痛すぎる。開幕直前の故障が響き、1年を通して不振が続き、3割バッターの常連だった面影もなく、苦しいシーズンだった。そして、主力選手であるリードオフマン・村松やムードメーカー・北川も低調に終わった。規定打席到達者で3割バッターがいないのが象徴か。グラフを見たうえでも、野手面に関しては、全ての面で平均を下回っている。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はセ3位の横浜ベイスターズ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のベイスターズの戦力を赤で示してみました。守りの野球を徹底し、就任1年目で、最下位から見事にAクラス入りを果たした牛島監督の手腕は見事。破壊力抜群のチームカラーががらっと変身。
球宴前に多村が故障&交通事故で長期離脱した以外は、スタメンのオーダーが固定され、レギュラーとサブの役割が本当にハッキリと見えたチーム。チーム打率は大きくダウンしたものの、総得点はそんなに落ちていないことから決定力の高さを物語る。そして松坂世代・小池のブレイクが大きく、37犠打と2番の仕事をしながら、20発を放つパンチ力も魅せたことも大きい。また、サード・村田の拙守がありながらも、成長株・内川ではなく種田をセカンドに固定し、守備力は確実に上昇した。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。今回はパ3位の西武ライオンズ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のライオンズの戦力を赤で示してみました。前年2位からプレーオフを勝ち抜き日本一になったものの、球団の経営難もあり補強ナシで苦しい戦い。オリックスとのデッドヒートのなか、23年連続Aクラスを死守。
開幕7試合目でリードオフマン・佐藤の故障&長期離脱。代役として栗山が台頭し奮闘したものの、野手に関して、個人的にはこれがV逸の原因となったと思います。交流戦で「おかわり君」こと中村が大ブレイク。長打力揃いの中軸に厚みを増した。また、代打役だった石井義がセカンドのレギュラーを奪い、最後まで首位打者争いにも加わった。問題は去年と比べて100得点ほど減少させた度重なる拙攻で、レギュラークラスでは両外国人、中島を除き、勝負弱さを露呈した。
2005年公式戦全日程も終了。順に戦力分析を紹介していきます。ロッテ、阪神、ソフトバンクと続き、今回はセ2位の中日ドラゴンズ。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のドラゴンズの戦力を赤で示してみました。相次ぐ選手の故障離脱にもめげず、首位タイガースを猛追!大胆な選手起用の妙を見せてくれた、オレ竜采配は健在。
交流戦で大きく負け越したものの、夏場以降では打線の調子が急上昇。荒木、井端、福留、ウッズが打率を3割前後まで上げてきており、やはり大型連勝の脅威を見せた。しかし、04年優勝の立役者・立浪とアレックスが下降線をたどり、打線のつながりを欠いた面もある。ゴタゴタもあったが、ウッズが38HRと例年通りの活躍を果たし、長打力はアップ。レギュラーがレフト以外で固定された分、去年ほどサブメンバー(大西、英智ら)が目立たなかった気もする。
2005年公式戦全日程も終了。先日、日本シリーズ出場2チームを優先して取り上げたので、ここから順に戦力分析を紹介していきます。ロッテ、阪神と続き、今回はパ2位のソフトバンクホークス。グラフは2004年末の戦力を青で、そして現在のホークスの戦力を赤で示してみました。2年連続レギュラーシーズン1位ながら、いずれもプレーオフで涙を飲んだ王監督。城島の故障にもめげず、戦い抜きました!
外野の柴原の長期離脱ながら、内外野守れるカブレラのレフトコンバートで補ったものの、攻守の要・城島の幾度の故障離脱。やはり日本シリーズに進めなかった一因となっている。バティスタは終盤調子を落としたものの、松中、ズレータの2人が三冠王クラスの破壊力を演出。調子の波はあるが、大村、川﨑の機動力、下位ではベテラン・宮地のハイアベレージさもあり、ロッテと引けを取らない。ただ中軸4人で71併殺という点がとの差といえば差なのかも。

