プロ野球戦力分析【オリックス編・2019終了】
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ6位のオリックスバファローズ。開幕4連敗で出遅れてしまい、打撃陣が低迷。6月末にドラゴンズとの3対2のトレードで、外国人のモヤら野手を大型補強。夏場に巻き返して4チームのAクラス争いに加わったが、9月に9連敗を喫して脱落。西村監督の就任1年目は5年連続のBクラスに終わった。岸田護が現役引退を表明。
【野手編】
吉田正が2年連続の全試合出場。リーグ2位の打率.322、29本を放ち、豪快なスイングでチームを牽引。ロメロは3度の故障離脱が影響して来日3年目で最少の18本。モヤは7月からの出場で10本。ルーキー中川が規定打席こそ到達しなかったが、111試合で.288の好成績。交流戦の首位打者で“最後のPL戦士”として話題になり、一時は4番にも座った。宗、佐野ら足の使える選手の活躍が浮上のカギを握る。キャッチャーは6年目の若月が最多の138試合出場。リーグトップの盗塁阻止率で正捕手の座を守った。
【投手編】
3年目の山岡がキャリアハイの13勝で最高勝率の初タイトル。昨年ブレイクした山本が先発転向1年目で規定投球回に到達。1.95で最優秀防御率のタイトルを獲得して2大エースに。アルバース、田嶋ら故障で本来の活躍ができず、先発ローテが埋まらず。リリーフ陣は、右の近藤が26HP。左の海田が23HP。後半戦は左の山田が出場機会を伸ばした。抑えは増井が18セーブながら不振で交流戦途中に配置転換。右肩の故障で出遅れていたディクソンが来日7年目でクローザー転向となり18セーブ。
【1軍登録選手(投手13人、野手16人)】
| 投手 | |||||||
| 先発 | 山 岡 | 山 本 | K-鈴木 | 榊 原 | アルバース | ||
| 中継 | 近 藤 | 増 井 | 海 田 | 山 田 | 澤 田 | 吉田一 | 山崎福 |
| 抑え | ディクソン | ||||||
| 次点 | 田 嶋 | 竹 安 | 荒 西 | 張奕 | 比 嘉 | 神 戸 | 小 林 |
| 故障 | 黒 木 | 退団 | 成 瀬 | 岸 田 | |||
| 野手 | |||||||
| 捕手 | 若 月 | 松井雅 | 山崎勝 | ||||
| 内野 | モヤ | 福 田 | 中 川 | 安 達 | 大 城 | 小 島 | 鈴木昂 |
| 外野 | 吉田正 | 宗 | 西 浦 | ロメロ | 小 田 | 佐 野 | |
| 次点 | 飯 田 | マレーロ | 西 野 | 頓 宮 | T-岡田 | 西 村 | 後 藤 |
| 故障 | 伏 見 | 太 田 | 退団 | 高 城 | 鈴木昂 | メネセス |












2019年シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ5位の北海道日本ハムファイターズ。栗山監督が選手層を補うべく先発投手を短いイニングで交代させるショートスターター戦術を取り入れ話題に。7月下旬に首位ホークスに0.5ゲーム差まで迫ったが、8月は5勝20敗と大失速。酷使するリリーフ陣が夏場に力尽き、2年ぶりのBクラスに終わった。田中賢介が現役引退を表明。
中田が24本を放ったが、右手の故障が響き夏場から大きく調子を落とした。得点圏打率.219も苦しんだ。近藤が2年連続の打率3割。一時は4番に座ることもあり、リーグトップの103四球で高い出塁率を誇った。大田が移籍3年目で初の20本。6年目の渡邉が初の規定打席到達でセカンドのポジションを獲得。台湾球界から新加入の王柏融は.255と本来の結果を残せず。2年目の清宮も相次ぐ故障と打撃不振で7本どまり。キャッチャーは清水が故障で出遅れながら98試合出場。シーズン途中で宇佐見をトレード補強して戦い抜いた。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ4位の千葉ロッテマリーンズ。投手陣が奮わず開幕から出遅れた。本拠地ZOZOマリンスタジアムの外野にホームランラグーンを新設した事でチーム本塁打は倍増。後半戦から新加入したマーティンの活躍で3位まで浮上したが、シーズン最終戦で敗れてしまい3年連続のBクラス。“Mr.マリーンズ”福浦和也が現役引退を表明。
鈴木が開幕ベンチスタートから再びポジションを奪い取り、キャリアハイの.288、15本を残したが今オフにFA移籍。レアードは移籍1年目から32本と本来の長打力を発揮。一時は4番に座ったが後半戦に失速した。マーティンは後半戦から出場して14本。強肩で好守備も光った。10年目の荻野が骨折もありながら初の規定打席到達でリーグ3位の打率.315。井上、中村の主力が大きく打率を落とした事が響いた。キャッチャーは田村が5月に右脚の故障で100試合の出場にとどまり、ベテラン細川も抑え捕手として活躍。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ3位の東北楽天ゴールデンイーグルス。FAで浅村栄斗を獲得したが、エース則本昂大を故障で欠く緊急事態。6月下旬まで首位と健闘ぶりを見せたが、10連敗で優勝争いから脱落。終盤はマリーンズとのAクラス争いを制して、2年ぶりのCS進出。石井GMの来季構想を巡って平石監督は解任、精神的主柱の嶋基宏も退団する。
浅村は移籍1年目で33本。2年連続の30本、4年連続の全試合出場を達成。新外国人のブラッシュも33本。豪快なスイングでチームを引っ張った。銀次は5年ぶりの打率3割をマークし、1軍で初のキャッチャーも経験。茂木、島内も上位打線で高い出塁率を残した。昨年新人王の田中が左手の故障も響き不振に陥ったが、新人の辰己が124試合出場でチームトップの13盗塁。チームの機動力アップが来季の課題になる。キャッチャーは4年目の堀内が65試合でチームトップ。嶋は腰痛に悩まされ肩の衰えが響いた。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ2位の福岡ソフトバンクホークス。交流戦優勝で首位に浮上すると、9連勝で独走態勢に入ったが夏場に失速。ライオンズの猛追で8.5ゲーム差を逆転され2年連続の2位。故障で離脱していた主力が相次いで1軍復帰すると、日本シリーズではジャイアンツを4勝0敗で制して3年連続の日本一。圧倒的な選手層の厚さを見せた。
主砲の柳田が開幕9試合目に左ひざの肉離れで長期離脱。8月下旬に復帰するまで、福田、釜元、牧原がカバーして戦い抜いた。デスパイネが36本、グラシアルが28本で両助っ人が活躍。松田が5年連続の全試合出場で2年連続の30本。自律神経失調症の中村晃は本調子ではないが、夏場に再合流した。川島、長谷川もシーズン終盤に合流して持ち味を発揮した。2年目の周東が育成契約から支配下契約を勝ち取ると、25盗塁の快足で侍ジャパン入り。キャッチャーは甲斐が正捕手3年目で初の規定打席に到達。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ1位の埼玉西武ライオンズ。菊池雄星のMLB移籍や浅村、炭谷のFA移籍で主力が抜けたが、自慢の打撃力は健在。8月初旬まで勝率5割でAクラス争いをしていたが、15勝5敗でホークスに急接近。9月は熾烈なデッドヒートを制して2年連続のリーグ優勝を果たしたが、CSでホークスに2年連続で敗れ短期決戦のもろさが出た。
山川が43本で2年連続のホームラン王。それでも今年は打撃不振で8月に4番を外れると、代わりに座った“おかわり君”中村が4年ぶりの30本に到達。123打点で打点王のタイトルも獲得。中軸に座った森が.329で首位打者のタイトル。この3人が100打点以上の球団新記録。秋山は5年連続のフルイニング出場。開幕から不振で出遅れたが、3年連続の打率3割と最多安打のタイトルでメジャー挑戦を表明。金子が41盗塁で3年ぶりのタイトル。レギュラー野手8人が規定打席に到達して、控え選手との差が目立った。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ1位の読売ジャイアンツ。原監督が4年ぶりに復帰。FAで丸、炭谷を獲得して補強に成功した。エース菅野は相次ぐ故障に悩まされたが、6月以降は首位をキープ。一時は0.5ゲーム差まで迫られながら5年ぶりのリーグ優勝を果たしたが、日本シリーズでホークスに4連敗を喫した。上原浩治、阿部慎之助が現役引退。
坂本が攻撃型2番に座ると、長打力を伸ばしてキャリアハイの40本。通算1884安打で来季の名球会入りが見えてきた。新加入の丸は全試合出場で27本。岡本は昨年より打率(.309→.265)を落としたが31本で2年連続の30本を達成。阿部はチームが低迷した後半戦からスタメン起用を増やしてリーグ優勝に貢献。日本シリーズでもホームランを放ったが惜しくも引退。キャッチャーは小林が最多の91試合。炭谷、大城を併用しながら戦い抜いた。2年目の若林、4年目の増田といった足の使える若手が出場機会を伸ばした。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ2位の横浜DeNAベイスターズ。4月に10連敗を喫して一時は借金11まで落ち込んだが、交流戦に勝ち越すと勢いに乗り、8月には首位ジャイアンツに0.5ゲーム差まで接近。最後は力尽きたが98年に優勝して以来、21年ぶりの2位で初のCS本拠地開催となった。今オフ、筒香嘉智がポスティングでのメジャー挑戦を表明。
ソトが43本、108打点でタイトル2冠。2年連続の40本で驚異の打撃を見せたが、守備では肩の弱さが目立った。宮崎が開幕当初は大不振。.284まで持ち直したが8月に骨折すると、筒香が5年ぶりにサードに回ってチームに貢献した。3年目の佐野が代打での勝負強さも光り、出場機会を伸ばすと一時は4番起用も。センターは2年目の神里が初の規定打席に到達。出塁率アップが課題となる。ルーキー伊藤裕は粗削りながら4本で大砲候補。キャッチャーは伊藤光が最多の84試合。オフには複数年契約を勝ち取った。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ3位の阪神タイガース。ルーキー近本、木浪のキナチカコンビで機動力の片りんを見せたが、
得点力不足は深刻。Bクラス濃厚の中、残り6試合全勝で逆転CSを勝ち取った勢いでファイナルへ進出したが力尽きた。失策数は12球団ワーストの102で足を引っ張った。メッセンジャー、鳥谷敬の主力が今シーズンでチームを去る。
近本がリーグ新人記録の159安打、36盗塁で盗塁王。肩は強くないが補殺数もリーグトップ。大砲候補の大山は14本でチームトップ。開幕から我慢して4番起用し続けたが、8月に降格。守備にも影響して最多の20エラーを喫した。新外国人のマルテは脚に不安を抱えながら12本と物足りない結果。リーグ3位の打率(.314)を残した糸井だが、8月に足の負傷で離脱。福留が両脚を負傷しながら5年連続の2ケタ本塁打。キャッチャーは梅野がサイクル安打も記録し、2年連続のGG賞を獲得。走攻守で数字を伸ばした。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ4位の広島東洋カープ。開幕ダッシュに失敗したが、破竹の11連勝で一気に首位浮上。ただ交流戦で最下位に終わり苦しい戦いに。浮き沈みが激しい中、バティスタにドーピングが発覚した8月中旬からチームは失速。リーグ4連覇を逃して4年ぶりのBクラスとなり、緒方監督は引責辞任。野間への体罰問題も響いたか。
主砲の鈴木誠が.335で初の首位打者。4年連続の打率3割を達成。今年の誤算はリードオフマンの田中が右ひざの故障で攻守で精彩を欠き、フルイニング出場もストップ。ルーキー小園が58試合出場と代役を担った。中軸で26本のバティスタは出場停止となり攻撃力ダウン。長野を再昇格させて打率3割を超える活躍を見せたが、新天地では苦しんだ。4年目の西川が初の規定打席到達で.297、16本。今年から転向した不慣れな外野守備が課題。キャッチャーは会澤が126試合出場で初の規定打席到達。


