プロ野球戦力分析【ソフトバンク編・2015終了】
シーズン終了、戦力分析。今回はパリーグ1位の福岡ソフトバンクホークス。工藤監督の就任1年目にして、2年連続の日本一を達成。交流戦で優勝し6月下旬には首位に浮上すると、後半戦は7割を超える圧倒的な勝率でリーグ制覇。リーグ13年ぶりの90勝に到達。国内復帰の松坂大輔が1試合も登板できなかったが、柳田のトリプルスリー達成が大きく話題になったシーズンだった。
【野手編】
柳田が首位打者のタイトルでトリプルスリー(.363、34本、99打点、32盗塁)達成。松田もキャリアハイの35本、94打点でメジャー移籍も視野に入れたがFA残留。内川が故障もあり.284で8年連続の打率3割を逃したが、李大浩(31本、98打点)と共にクリーンアップは強力な得点力を誇った。下位を打つ中村晃も3年連続の3割をマーク。1番には川島慶と福田を併用し競争意識を持たせた。キャッチャーは鶴岡、細川のFA獲得組が故障で苦しんだが、ベテランの高谷が93試合で投手陣を支えて日本一に貢献。
【投手編】
4年目の武田が13勝で先発の軸に成長。肩の疲労ながら攝津も5年連続の2ケタ勝利をマーク。故障で出遅れた新戦力のバンデンハークも9勝0敗で後半戦の独走態勢に貢献。スタンリッジは2年連続の2ケタ勝利ながら退団。 リリーフ陣では、バリオスが20HPと前半戦で大活躍。五十嵐は34HPで3年連続の50試合以上登板。左は森福が不振で3年目の飯田を起用。CSで千賀も合流し、キレも戻ってきた。抑えのサファテはリーグ新の41セーブ。43イニング連続奪三振の日本記録も樹立。
【1軍登録選手(投手12人、野手16人)】
| 投手 | |||||||
| 先発 | 武 田 | バンデンハク | 攝 津 | スタンリッジ | 中 田 | 寺 原 | |
| 中継 | 五十嵐 | 森 | 飯 田 | 千 賀 | 二 保 | ||
| 抑え | サファテ | ||||||
| 次点 | バリオス | 東 浜 | 岩 嵜 | 森 福 | 嘉弥真 | 柳 瀬 | 巽 |
| 故障 | 大 隣 | 松 坂 | 山 田 | 退団 | スタンリッジ | ウルフ | 帆 足 |
| 野手 | |||||||
| 捕手 | 高 谷 | 細 川 | 鶴 岡 | ||||
| 内野 | 李大浩 | 明 石 | 松 田 | 今 宮 | 本 多 | 川島慶 | 吉 村 |
| 外野 | 内 川 | 柳 田 | 中村晃 | 長谷川 | 福 田 | 上 林 | |
| 次点 | 斐 紹 | 髙 田 | カニザレス | 金 子 | 牧 原 | 塚 田 | 真 砂 |
| 故障 | 李杜軒 | 江 川 | 城 所 | 退団 | 李大浩 | 松 中 |
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シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ1位の東京ヤクルトスワローズ。4月は弱点とされた投手陣が防御率1点台で話題を呼んだ。前半戦は2ゲーム差の4位で折り返すと、川端・山田・畠山の強力な打撃陣が活躍。外国人3人のリリーフも当たった。勝負所の9月でバレンティンも合流し13勝6敗と大きく勝ち越して首位浮上。昨年最下位から14年ぶりのリーグ優勝を果たした。
山田が本塁打、盗塁の2冠でトリプルスリー(.328、38本、100打点、34盗塁)を達成し、リーグMVP。前を打つ川端も攻撃的2番で首位打者(.336)、4番の畠山も打点王(105打点)のタイトルで強力な打撃陣を形成。バレンティンが故障でシーズンを棒に振る中で十分戦った。キャッチャーは相川が抜け、中村が136試合出場でマスクを被り続けたのもリーグ優勝の大きな要因。FA加入の大引は不振ながら3チーム目で初の日本一。外野陣は雄平が8本どまり、俊足の比屋根、強肩の上田とポジションを固定できなかった。
シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ2位の読売ジャイアンツ。野手陣の高齢化と故障の中、今年はリーグ最少失点と守りで勝ってきた。交流戦で11位と低迷し、DeNAと共に混戦を引き起こした。9月は3チームの優勝争いになったが、ヤクルトに及ばず。CSで敗退した原監督が10年間務めた監督を退任。オフには野球賭博で3選手が失格となり、高橋由伸が新監督就任に伴い電撃引退。
阿部が開幕7戦目で早くもキャッチャー復帰したが故障で離脱。復帰後は一塁で起用され、15本どまり(チームトップ)と不本意なシーズン。キャプテン就任の坂本は4番を務めることがあったが、足の故障で初の2軍落ちも経験。長野や村田も数字を大きく落としてしまった。7年目・立岡が交流戦から1軍合流し、ミート力を買われてスタメン起用。規定打席に及ばないものの打率3割をマーク。高橋由は.390の驚異の代打成績を残しながら、引退が悔やまれる。井端(98試合)もコーチ就任に伴う引退で、内野も手薄に。
シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ3位の阪神タイガース。外国人野手の不振が大きく響き、得失点差が大幅なマイナスと苦しみながら最下位から首位まで経験した不思議なシーズン。交流戦をリーグで唯一勝ち越したことで、上位に浮上。8月には首位に浮上し最大3.5ゲーム差まで広げたが、今年も9月に大失速。辛くもCS進出を果たしたが、第1ステージで敗退した和田監督は退任。
福留が移籍3年目で9年ぶりの20本、一時は4番に座る活躍でチームを引っ張った。鳥谷は4年連続フルイニング出場を果たしたが、背中を痛めながらのシーズンで攻守で精彩を欠いた。ゴメスは17本と持ち直したが、マートンは6月まで0本と苦しみ、夏場こそ本来の打撃に戻ったが9月も不振で退団。ルーキー・江越は5本ながら、大和の打撃不振やセカンド起用もあり、持ち前の鋭いスイングでポジション獲得に期待。キャッチャーはチームの不振で2年目の梅野に任せきれず、ベテランに頼ってしまった。
シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ4位の広島東洋カープ。黒田の国内復帰で優勝候補の一角とされたが、主砲・エルドレッドが故障で開幕絶望となり、序盤は投打が噛み合わず。首位と2ゲーム差で折り返した後半戦は上位3チームとの戦いに付いて行き勝率5割まで戻したが失速。リーグ最終戦で敗れ、あと1勝でCS進出を逃した。マエケンのメジャー挑戦や黒田の去就と来季に不安を残した。
菊丸コンビが2年連続の全試合出場を果たしたが、昨年3割を超えていた打率は揃って大きく低迷。攻撃面で苦しい戦いになってしまった。5月から復帰したエルドレッドはチームトップタイの19本。緊急補強したシアーホルツら他の助っ人外国人が思うように機能せず。古巣復帰の新井は4番に78試合座り、戻った勝負強さでポジションを奪い返した。ルーキー・野間は127試合の出場、後半戦はサブに回ったが走攻守で非凡な所を見せており、3年目・鈴木誠(97試合)とのポジション争いが続く。
シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ5位の中日ドラゴンズ。開幕当初は7連勝で一時は首位に立つこともあったが、交流戦以降は失速。混戦セリーグに加わることができず、45年ぶりとなる3年連続のBクラス。歴代1位の3020試合出場を果たした谷繁は選手引退。山本昌(50歳登板)、和田(2000本安打達成)、小笠原、朝倉が現役引退を表明し、チームの若返りを図る。
平田が打率3割を超える好調さを見せていたが、故障の離脱が響いて.283、13本どまり。ルナは打率3割近い所で終わったが、今季限りで退団。森野が開幕3連戦で骨折しプロ19年目で本塁打0に終わったが、9年目・福田がフルスイングで一時はレギュラーに。和田、小笠原も3割近い打率を残しながら現役引退を表明。4年目・亀澤が移籍1年目で107試合の出場。セカンドのポジション奪取も近い。キャッチャーは谷繁の腰痛悪化もあり、後半戦は杉山、桂を中心にマスクを被らせる場面も目立った。後継者育成も今後の課題に。
シーズン終了、戦力分析。セリーグ6位の横浜DeNAベイスターズからスタート。グリエルが来日せず波乱の開幕だったが、キャプテンで4番を務めた筒香、ルーキー守護神・山崎康の大活躍で5月には貯金11の独走。しかし、交流戦で3勝14敗と大失速で稀に見る大混戦を引き起こした。前半戦は勝率5割で首位ターンも後半戦は失速。最後は借金18、絶好調からまさかの最下位転落で中畑監督は辞任に追い込まれた。
筒香はキャリアハイの.317、24本、93打点でシーズンを通して4番に座り、前を打つ梶谷(得点圏打率1位、28盗塁)、新加入のロペス(25本)で強力なクリーンアップを形成。バルディリス(13本)は後半戦で調子を落としてしまい退団。二遊間も石川と白崎の故障で今年は苦しい戦いとなり、ルーキー・倉本は102試合の出場も期待された打撃で振るわず。荒波の故障でセンターが固定できず、4年目の乙坂と桑原、2年目・関根など若手を試す機会も多く見受けられ、来年以降で選手層の底上げができるかどうか。
2015シーズン開幕直前戦力分析。今回はセリーグ1位の読売ジャイアンツ。阿部の一塁コンバートで打撃復活を狙うシーズン。FAでベテランの相川(ヤクルト)、金城(DeNA)を獲得し、層の厚さはリーグトップ。開幕を迎えるまで野手陣、先発陣の仕上がりが遅れているが、長いシーズンの中で必ず浮上してくる。勝負所の一戦を取ることでリーグ4連覇も見えてくる。
長野がひじ・ひざの手術明けながら開幕に間に合わせた。中軸を期待されるが、体調を見ながらのシーズンになる。阿部は打撃に集中して再び30発を狙いたいが、1年を通しての活躍は難しい。村田は不振に陥り、開幕前に2軍落ちも経験。逆に40歳・井端はオープン戦好調で内野の全ポジションで出場のチャンス。後退期を迎えた選手も多いが、大田ら若手も伸び悩んでいる。キャッチャーは2年目・小林が強肩を武器に正捕手として期待される。リード力を鍛えるシーズンに。
2015シーズン開幕直前戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。球団創設80周年を迎えるシーズン。鳥谷がFA残留を果たし、大幅な戦力ダウンを免れた。今年は再び「1番鳥谷、3番西岡」でスタート。投手陣で若手が1軍枠に入ってきた分、層の厚みがある。投打のバランスは比較的とれており、CS突破の経験を活かして勢いに乗れば、リーグ優勝も見えてくる。
選球眼の良い鳥谷が1番でスタート。メジャー移籍を断念し、今年にかける意気込みを感じられる。セカンド争いは上本が制し、西岡はサードで開幕。ひじに不安が残り、状態次第では新井良や今成の出場機会も増えてくるが、代役3番となると鳥谷か福留しかいないのが厳しい。中軸のゴメス、マートンは相乗効果で今年も高い得点力を誇る。2年目・梅野が正捕手に向けて1年間戦える体力がカギに。ルーキー・江越(駒大)は長打力もあり少ない出場機会をモノにしたい。
2015シーズン開幕直前戦力分析。今回はセリーグ3位の広島東洋カープ。今年から緒方新監督に代わったが、主砲・エルドレッドが右ひざの故障による手術で前半戦の出場は難しく、投手中心のチーム構成になる。約20億円の高額年俸を断り、8年ぶりの国内復帰を選んだ40歳・黒田博樹に日本中が男気を感じた。メジャー仕込みの投球術で24年ぶりのリーグ優勝を狙う。
菊丸コンビを中心に機動力野球で戦うことになる。開幕へ状態を上げてきており、出塁率がカギに。また、新戦力のグスマンに4番を託し、広角に打ち分ける打撃で徹底したマークを外せるかどうか。8年ぶりに古巣復帰した新井(阪神)もひじの状態が良ければ、先発出場のチャンス。1番ライトの座を空けて、3年目・鈴木誠とドラ1ルーキー・野間(中部学院大)を競わせた。共に俊足でシーズンでも併用。堂林が不振で2軍スタートになったが、再びサードのポジションを奪いたい。

