プロ野球戦力分析【阪神編・2022開幕】
2022シーズン開幕直前、戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。昨年はゲーム差なしでリーグ優勝を逃した悔しいシーズン。さらにキャンプイン直前に矢野監督が今季限りでの退任を発表。守護神スアレスがメジャー復帰した事でブルペン陣の立て直しが欠かせない。2年目の佐藤輝を4番に指名し、昨年苦しんだインハイ攻めを克服できれば化ける。
【野手編】
佐藤輝は打撃改造で空振りが減ってきており、打率アップも期待でき今年は30発を目指す。昨年最多安打の近本が例年春先は不振に苦しみ、今年こそ克服したい。大山がオープン戦不調で得点圏でのキーマンとなり心配。盗塁王の中野は脚の故障から開幕に間に合わせた。昨年20発打ったサンズの抜けた開幕レフトは40歳の糸井が入る。脚の状態も改善されており復活なるか。本命とされたロハスの復調が待たれる。キャッチャーは梅野。FA行使せず残留し、今年は新キャプテン坂本との競争に。注目選手は、熊谷。攻守で成長が見られ、セカンドでスタメン起用を伸ばせるか。
【投手編】
昨年最多勝で初の開幕投手に指名された青柳がコロナウイルスに感染。代役で藤浪が2年連続の開幕投手に指名。今年も制球難との闘いになる。 ドラフト3位左腕の桐敷(新潟医療福祉大)を抜擢し、先発要員が復帰するまでは苦しい。リリーフ陣は、岩貞・及川が故障で離脱。4年目の湯浅、育成枠の渡邉(ソフトバンク)が首脳陣の期待が大きい。抑えはケラーで曲がりの大きいカーブが武器。来日後、急ピッチで仕上げているが間に合わない場合は左のセットアッパー・岩崎との併用になる。
注目選手は、伊藤将。昨年10勝を挙げてプロ2年目も先発ローテを守り切れるか。
【1軍登録選手(投手14人、野手17人)】
| 投手 | |||||||
| 先発 | 藤 浪 | 西勇 | 秋 山 | 伊藤将 | 小 川 | 桐 敷 | |
| 中継 | 岩 崎 | 湯 浅 | 石井大 | 齋 藤 | 渡 邉 | 浜 地 | ガンケル |
| 抑え | ケラー | ||||||
| 次点 | ウィルカーソン | アルカンタラ | 岩 貞 | 小 野 | 小 林 | 馬 場 | 岩 田 |
| 故障 | 青 柳 | 高橋遥 | チェン | 及 川 | |||
| 野手 | |||||||
| 捕手 | 梅 野 | 坂 本 | 長 坂 | ||||
| 内野 | マルテ | 糸 原 | 大 山 | 中 野 | 小 幡 | 木 浪 | 山 本 |
| 熊 谷 | |||||||
| 外野 | 糸 井 | 近 本 | 佐藤輝 | ロハス | 島 田 | 江 越 | |
| 次点 | 原 口 | 植 田 | 陽 川 | 板 山 | 小野寺 | 高 山 | 前 川 |
| 故障 | 北 條 | 井 上 |












2021シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。怪物ルーキー佐藤輝明の活躍で16勝4敗と開幕ダッシュに成功。しかし打線が下降線をたどると後半戦はチームが失速し、最大7ゲーム差あったヤクルトに逆転を許した。リーグ最終戦で優勝の可能性がなくなり、0ゲーム差の2位に終わった。失策数は4年連続12球団ワーストと課題が残る。
近本が初の打率3割をマークし、179安打で最多安打のタイトル。佐藤輝の1年目は.238、24本。場外ホームランや1試合3発など前半戦で20本を打つ離れ業を見せたが、59打席ノーヒットの大スランプに陥った。同じくルーキー中野がポジションをつかむと、30盗塁でタイトル獲得。守備範囲の広さを見せた。マルテ(22本)、大山(21本)、サンズ(20本)と4人が20本以上を放ったが、シーズン終盤は苦しんだ。キャッチャーは梅野が130試合出場も、優勝争いのシーズン終盤は坂本にポジションを譲った。
2021開幕直前、戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。ドラフト1位ルーキー佐藤輝明(近大)がオープン戦ホームラン王の活躍でポジションを獲得。シーズンでも本塁打量産なるか。昨年は伝説のクローザー藤川球児が引退。福留(中日)、能見(オリックス)のベテランがチームを去り、世代交代が進む中で矢野監督は集大成の3年目を迎える。
佐藤輝は甲子園でも広角に本塁打が打てるパワーが魅力。シーズンでは内角攻めと落ちる球の克服ができれば、4番を打つ大山との強力なクリーンアップが組める。近本は新人から3年連続の盗塁王を目指すが、リードオフマンとして出塁率アップが課題。今年のサンズはファーストも兼任となり、新外国人が合流すると再び競争になる。ドラフト6位の中野(三菱自動車岡崎)が開幕1軍入り。攻守に定評があり二遊間で出場機会をうかがう。キャッチャーは梅野が順調な仕上がりで全試合出場を狙う。
2020シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。2勝10敗と開幕ダッシュに失敗したが、1ヶ月も経たずに借金返済に成功。9月下旬に飲食店でコロナウイルスの集団感染により10選手が大量離脱したが、緊急昇格した藤浪がチームを救った。2年連続のAクラスも巨人戦に大きく負け越して独走を許した。伝説のクローザー藤川球児が現役引退。
大山がキャリアハイの28本85打点を放ち、開幕ベンチから4番の座を勝ち取った。近本は2年目のジンクスに陥ったが、次第に打撃を取り戻して.293。2年連続の盗塁王。新外国人のサンズが勝負強い打撃で中軸を担ったが、シーズン終盤は内角攻めに苦しんで不振に陥った。ボーアは規格外の飛距離を放ちながら17本に終わり退団。外国人トリオの先発は6試合だった。今年は糸原が相次ぐ故障とコロナウイルスの離脱で63試合の出場に終わったのが響いた。キャッチャーは梅野が97試合出場にとどまり、わき腹の負傷もあった。
2020シーズン開幕直前、戦力分析。今回はセリーグ3位の阪神タイガース。矢野監督1年目の昨年は最終盤の6連勝でAクラスに滑り込んだが、得点力不足は深刻。外国人枠の問題があるが、今年は球団初の外国人クリーンアップを組む可能性もある。故障者が多く出ているが投手陣の層は厚く、今季の過密日程を戦い抜く上で有利に動けば上位進出が見えてくる。
昨年打率3位の糸井がリードオフマンに座るが、手術明けでひざの状態との戦いになる。盗塁王の近本が今季は2番に入り、得点力アップを狙う。新外国人のボーアが大砲候補として期待されるが、対左投手の攻略が課題。サード争いはマルテが攻守でリードしており、昨年4番を打った大山は外野の練習を開始して出場機会をうかがう。糸井、福留は休ませながらの起用で特に右打者の活躍が欠かせない。キャッチャーは梅野が一歩リードしているが、レベルの高い競争ができている。
2019年シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ3位の阪神タイガース。ルーキー近本、木浪のキナチカコンビで機動力の片りんを見せたが、
得点力不足は深刻。Bクラス濃厚の中、残り6試合全勝で逆転CSを勝ち取った勢いでファイナルへ進出したが力尽きた。失策数は12球団ワーストの102で足を引っ張った。メッセンジャー、鳥谷敬の主力が今シーズンでチームを去る。
近本がリーグ新人記録の159安打、36盗塁で盗塁王。肩は強くないが補殺数もリーグトップ。大砲候補の大山は14本でチームトップ。開幕から我慢して4番起用し続けたが、8月に降格。守備にも影響して最多の20エラーを喫した。新外国人のマルテは脚に不安を抱えながら12本と物足りない結果。リーグ3位の打率(.314)を残した糸井だが、8月に足の負傷で離脱。福留が両脚を負傷しながら5年連続の2ケタ本塁打。キャッチャーは梅野がサイクル安打も記録し、2年連続のGG賞を獲得。走攻守で数字を伸ばした。
2019年シーズン開幕直前、戦力分析。今回はセリーグ6位の阪神タイガース。17年ぶりの最下位に終わり、金本監督は引責辞任。昨年2軍で日本一に輝いた矢野新監督が就任。機動力を活かした積極的野球でチーム再建を託された。FAで西(オリックス)、ガルシア(中日)の補強に成功して投手王国が整いつつあるが、貧打解消がチーム浮上のカギになる。
木浪(Honda)、近本(大阪ガス)の新人コンビが1,2番で開幕を迎える。ドラフト1位の近本は50m5秒8の俊足を武器に盗塁王を狙う。最も熾烈なショート争いは開幕後も続き、鳥谷、北條との併用になる。3年目の大山が4番に入り、昨年11発からの長打力アップがチームの浮沈を担う。長距離砲として獲得したマルテの調整が遅れており、ミート力のあるナバーロが起用される見込み。貧打が解消できないと外国人野手2人起用も。キャッチャーは梅野、坂本が再び競争に。
2018年シーズン終了、戦力分析。今回はセリーグ6位の阪神タイガース。金本監督が3年目の集大成として挑んだシーズンだったが、主砲・ロサリオが外角攻めに大苦戦。9月までAクラス争いに残ったが、疲れの見えた投手陣が打ち込まれて17年ぶりの最下位に終わり、金本監督は引責辞任。主力の不振だけでなく、大雨や台風による順延にも悩まされたシーズンだった。
糸井が途中から4番に入り右足骨折を抱えながら打率3割、22盗塁をマーク。2年目の糸原が唯一の全試合出場。リードオフマンとして高い出塁率を残した。同じく2年目の大山が不振に陥ったが、9月は1試合3発を含む打率4割を残した。昨年20発の中谷も不振で、5年目の陽川が1軍定着。勝負強さを武器にチーム3位の48打点を残した。5月末に鳥谷の連続試合出場がストップしたが、終盤にはショート復帰し再起をかける。キャッチャー梅野が初の規定打席到達、強肩を武器に初のGG賞を受賞。
2018年シーズン開幕直前、戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。金本監督の3年目は優勝に“挑む”シーズンになる。大砲の新外国人・ロサリオを獲得し、今年こそ外国人が活躍なるか。昨年、5人が60試合以上に登板して優勝争いに貢献した鉄壁リリーフ陣の回復具合が気がかり。オープン戦では攻守ともに低調で苦しい開幕を迎えることになる。
鳥谷が2年連続のコンバートで今年はセカンドに挑戦。上位で高い出塁率を期待されるが、大和(DeNA)のFA流出も重なり二遊間の守備範囲が狭まる点が懸念される。昨年は新人で4番も座った大山が侍ジャパンにも選出され、サード定着なるか。2年目のジンクスにはまれば、内野陣は苦しくなる。新外国人のロサリオは外角の変化球攻めに苦しんでいるが、飛距離は十分。センター争いは高山、中谷、俊介の併用でベテラン福留の休養を与えながらの起用になる。
2017年シーズン終了戦力分析。今回はセリーグ2位の阪神タイガース。FAで加入した糸井の活躍もあり、5月には首位に浮上したが、今年もカープの勢いを止めれず。後半戦は2位で追走するも、9月のカープとの直接対決3連敗でペナントは決し、シーズンは2位で終えたが、CS第1ステージで敗退。昨年ブレイクした若手が伸び悩んでおり、来シーズンは再び競争になる。
鳥谷が.293と復活して今季コンバートしたサードでゴールデングラブ賞を受賞。新加入の糸井は度重なる故障に悩まされながら、.290、21盗塁と中軸を担い、シーズン途中でライトへコンバート。福留も休養を入れながら主軸の働きを果たした。今年活躍したのは7年目の中谷で初の規定打席に到達して20本をマーク。ドラ1ルーキーの大山(7本)と来季は4番争いに。監督期待の北條が不振に陥り、ショートは新人の糸原が66試合。スイッチ転向で.280までミート力を上げた大和(100試合)が攻守で活躍したが、FA宣言で流出の可能性も。


